[ワインアドヴォケイト111号 1997年6月のレビュー]
濃いルビー色で、非常にパワフルなClos St.Denisは、甘くダークなフルーツ、プルーン、ミネラル、そして驚くほどのスパイシーさのアロマであふれている。赤と黒のベリー系果実が複雑に重なり合い、砂糖漬けのプルーンやチェリーのような風味が感じられる。これは、シャトー・ラフルールやシャトー・ラヤス(同じように樹齢の高い樹から造られたワイン)のような深遠なワインを彷彿とさせる。この素晴らしい、フルボディで凝縮感のあるワインは、15年以上は優雅に熟成するだろう。
このノートは、1月7日から1月29日までにブルゴーニュで行ったテイスティングの結果だ。ワインはボトルではなくカスクから試飲した。脆弱な品種であるピノ・ノワールは、清澄やろ過、ボトリングにおける技術が乏しければそれを反映するため、カスクのサンプルに基づいて赤のブルゴーニュを購入しようと考える場合は、注意をお勧めする。瓶詰めされたワインが、提供されたサンプルの品質を反映していることを期待する。
[Pierre Rovani氏による試飲 飲み頃予想:1997-2012年]
Clos St Denis Grand Cru Ponsot