《生産者について》
ジャック・プリウールは18世紀にムルソーに設立されたブルゴーニュの中でも屈指のドメーヌのひとつ。コート・ドールの1級、特級畑を中心に21ヘクタールを所有、偉大なワインを生み出しています。1990年より醸造に携わるナディーヌ・ギュブラン女史は女性で初めてベストワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝くほどの実力派。彼女のおかげでドメーヌの評判は上がっていきました。ワインにとって一番大事なのはブドウ。畑を有機へ転換し土地の活力を上げて最高のブドウを入手できるようになりました。類まれなるテロワールとナディーヌ女史の感性で大絶賛に値するワインをつくり続けています。
《モンラッシェについて》
ジャック・プリウールのモンラッシェの畑はシャサーニュ側、DRCが所有する区画の南側に0.58ha所有しています。
リリース時の特徴は、ピュアで凝縮した香りに上品なミントやアニスの風味。力強く複雑な味わいで豊かなミネラルが続くというもの。10年余りの熟成を経て、そろそろ飲み頃に入っていることでしょう。
2021年の大凶作に備えて、ブルゴーニュワインの日本への割り当て数が人気生産者と優良畑を中心に減っています。特にひどいのが白の特級・1級ワイン。ピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェといった人気の村は、村名格ですらすぐ完売するほど需要が過剰です。
正直、ジャック・プリウールのつくる「モンラッシェ」の価格上昇は理解に苦しむ勢いです。それでも売れていくだろうというのが、恐ろしい世の中です。
Le Montrachet Grand Cru Domaine Jacques Prieur