《このワインについて》
村名格のシングルヴィンヤードワイン。ル・モンラッシェのある斜面を下った二つ東隣にある畑で、シャサーニュ・モンラッシェ村との境です。白い花やシトラスの上品な香り、程よい樽香がフレッシュな酸と見事に調和しており、醸造家のセンスの高さを感じさせます。
毎年じわじわと価格を上げてきているとはいえ、それでもピュリニー・モンラッシェでこの値段は割安感があります。ゆえに毎年輸入元から割当量の全量をもらいながらも、早々に完売してしまいます。
《2024年ヴィンテージについて》
2024年のブルゴーニュは極めて難しいヴィンテージでした。1月から8月まで記録的な多雨に見舞われ、日照時間も少なくなりました。さらに雨による花振るい(結実不良)が起き、ベト病も蔓延。収穫量が激減しており、為替の悪さとあわせて価格が上がる要因となりました。
生産者の腕前による品質の差が間違いなく大きい年でしょう。一方で近年の傾向であったアルコール度数の高さや酸の低さというものとは対照的な、低アルコールの古典的な味わいに仕上がっていることは歓迎すべきでしょう。
このような難しいヴィンテージでも、マシャール・ド・グラモンはしっかり凝縮感のあるワインをつくっています。コート・ドールのブドウを使ったブルゴーニュ・ルージュでこの価格なら、かなり値ごろ感があるのではないでしょうか。
《生産者について》
1960年代まで存在していた「デュフルール」というネゴシアンが前身で、現在はアルノー・マシャール・ド・グラモン氏を当主とした家族経営です。
多くのアペラシオンを手掛けており、畑の所有面積は22ha。ロバート・パーカー氏が「ブルゴーニュの中で最も信頼できる作り手の一人」と絶賛するように、その醸造技術は最先端をいきます。
味筋として赤も白も果実味の凝縮度が高い傾向です。
白は割と強めに樽香を感じるスタイルで力強い味わい。赤ワインは味わいに密度がありながら、若いうちからあまり硬さは感じさせず、赤白ともに熟成をそれほど必要としません。ほかの生産者に比べてリリースが早めなので、ヴィンテージの特徴を見極める生産者として自分のものさしとするのもいいでしょう。
ただし輸入元向けにもほとんど情報を出さない生産者で、キュヴェごとの詳しい情報はあまりありません。
Puligny Montrachet Les Houilleres Machard de Gramont