《手ごろなシャブリは白いカラス!?》
この3年ほどでシャブリは本当に値上がりしました。
かつてはスタンダードクラス「Chablis」は、生産量のある生産者なら2000円台前半。ちょっといい生産者でも3000円台半ばとうイメージでした。
しかし2019-2021年まで続いた凶作と世界的な物価高、円安の影響を受けて軒並み値上がり。ちょっといい生産者になるとスタンダードが5000円前後というところも少なくありません。
とりわけ影響が大きかったのが手ごろなレンジ。購入するブドウで大量にワインをつくるタイプの生産者は、ブドウが買い付けられなくて生産量が極端に減り、日本に入荷しなくなる銘柄もたくさんありました。
その中で朗報!ようやく2000円台半ばで楽しめるシャブリが入荷しました。
《生産者について》
フィリップ・ブシャールはもともと1950年にシャンパーニュで開業した生産者。1977年にブルゴーニュにも生産を広めました。現在は大手ワイナリーグループであるグラン・シェ・ド・フランスの傘下となり、ムルソーに本拠地を構えます。
《テイスティングノート》
白い花や青りんごのような、スッキリさわやかでシャブリらしいアロマ。オーク樽を使っていないのでフレッシュ感が全面に表現された味わいで、軽やかな果実感とキレのいい酸味が魅力です。
飲みごたえや余韻の長さといった高いワインの要素は期待できませんが、必要十分な「スタンダードなシャブリの味わい」を感じさせてくれるはずです。
Chablis Phillip Bouchard