［ワインアドヴォケイト109号 1997年2月］
レオヴィル・ラスカーズは、ハイクラスのボルドーを語る上で、今もなお揺るぎない基準となるものの一つである。最も大規模なメドックの一つで、不透明な紫色をしたこのワインは、口の中で素晴らしい豊かさとボリューム感を示している。ピュアなブラックチェリーとカシスの果実味の層が、石のようなミネラルの香りと混ざり合っており、高品質のローストしたオークの香りもある。ミディアムからフルボディで、甘く豊かな余韻を持ち、タンニンがたっぷりとありながらも、素晴らしいエキスと余韻の長さを持っている。レオヴィル・ラスカーズは、1994年のメドックのなかで指折りの偉大なワインである。このライオンは仕事中には決して眠らない。
[Robert M. Parker, Jr.の試飲 飲み頃予想2002-2025年］

Chateau Leoville Las Cases