《生産者について》
ポール・ジャングランジェはアルザスで400年続く老舗生産者。ドメーヌがあるのはエギスハイムという村で、そこは「フランスの最も美しい村」に数えられます。エチケットに薄く描かれる3つの城は、このエギスハイムを見下ろす位置にあり、11世紀に建てられたものだそうです。
歴史は長いものの、いたずらに規模を拡大することはなく、畑の面積は13ha。そう大きくはないからこそ、3か月という長い期間をかけてすべての畑で手摘み収穫を行っています。
現在のオーナー醸造家はミッシェル・ジャングランジェ氏。ランスの大学で醸造を学び、ランソンやアルマン・ルソーで経験を積みました。南アフリカやチリでも醸造経験があり、現在もコンサルタントを務めているといいます。
スパークリングワインにおいてはシャンパーニュのような繊細な泡立ち、白ワインにはクリーンでエレガントな味わい、赤ワインではブルゴーニュのような華やかでフィネスのあるスタイルを目指しているといいます。
《このワインについて》
あるレビューサイトにて、このワインを「美味しい水!」と表現しているコメントを目にしました。
なるほど。ピノ・ブランは確かに何かしらの風味が突出するワインではありません。特徴がないのが特徴と言いますか、穏やかな個性で幅広い食事に寄り添うのが魅力です。
洋ナシのようなフルーツや白い花のアロマ。軽やかでみずみずしい果実味と、高めながらもシャープすぎない酸味。柑橘の皮のような爽やかな苦みがあり、食べ物の余韻を引き締めてくれます。
「全ての飲み物は須らく水に近いほど美味」なんて言う人もいます。その真偽はともあれ、このワインが食事中、水のごとく体に染み込むのは間違いないでしょう。
Alsace Pinot Blanc Paul Ginglinger