《このワインの評価》
アメリカの評論家で現在最も影響力のある人物の一人、ジェームズ・サックリン氏。彼が毎年発表している年間TOP100ワイン。2024年のフランス部門で第1位に選ばれたのが、このグラン・クリュの畑からつくるピノ・ノワールでした。
そもそも生産量は900本しかなく、日本への入荷はわずか120本。それを全国に割り当てるので、当店は3本確保するのがやっとでした。
《このワインについて》
伝統的に白品種が優位であったアルザスで、ピノ・ノワールのグラン・クリュが認められたのは2022年から。その最初に認められた2つのうちの一つ、ヴィンツェナイム村のヘングストの畑からつくられます。この畑は粘土石灰質や泥灰質土壌で、ジュヴレ・シャンベルタンにも似た赤褐色の粘土質表土に覆われているそうです。
《テイスティングノート》
様々な花とベリーの香りに多様なスパイスのニュアンス。凝縮度が高くフルボディな味わいで、果てしなく続くような余韻を持ちます。
《生産者について》
アルベール・マンはマン家とバルテルメ家によって17世紀に設立されたワイナリー。1970年代に当主を担ったモーリスとジャッキー・バルテルメ兄弟のときに名声を高めました。彼らは既存の畑を守りながらグラン・クリュの畑を買い足していき、今では所有畑21haとなかなかの規模です。
ロバート・パーカー氏のワインガイドでは、最高評価である5つ星エクセプショネルを獲得。これはマルセル・ダイスやウンブレヒト、トリンバックといったそうそうたる顔ぶれと同等です。
Pinot Noir Grand H Hengst Grand Cru Albert Mann