《テイスティングノート》
深いルビー・レッドの色調で、スミレやラベンダー、ブルーベリー、ブラックスグリの葉の止まりた香りが特徴です。味わいは、酸味のある赤い果実や黒スグリ、軽いロースト香、カカオ、クローヴが感じられます。フレッシュで緊張感があり、シルキーなタンニンが骨格を与え、口中に広がる豊かな口当たりを楽しめます。
「ボルドーワインを目指してつくる、歴史あるチリの生産者」
そんなイメージどおり。昔からのプレミアム・チリワインらしい味わいであり、高い凝縮感をもったパワフルな味わいです。
ボルドーにも上質なワインは多く、近年は値ごろ感も増してきましたが、それでもここまでボディ感豊かなものは少ない。あるとしても1万円オーバーでしょう。
ナパ・ヴァレーのカベルネでこの引き締まった味わいは、やはり1万円オーバーでないと見つかりません。
同じスタイルの味わいは他でも見つかるかもしれませんが、ずっと高価。コスパ良く充実した味わいを持つワインです。
《生産者について》
エラスリスはチリのワイン聖地ともいえるアコンカグアヴァレーにいち早く着眼をして、素晴らしい畑をほぼ単独で所有しています。
その味わいはどこまでもエレガント。冷涼産地であるが故の上品な酸、完璧なバランスと活き活きとしたフルーツを感じ、まさに食事に完璧に寄り添うことが出来る美食のワインとしての地位を確立しています。
また、エラスリス当主のエドワルドはチリワインの地位向上の為に世界中でブラインドテイスティングを行ってきました。「ベルリン・テイスティング」という名でベルリンを皮切りに日本を含む世界中で行われました。その中において、ワイナリーの上級キュヴェ「ドン・マキシミアーノ」や「カイ」が20回中10回も五大シャトーやオーパスワンより上位にランクインされるという快挙を成し遂げました。2018年には「デキャンタ」誌のマンオブザイヤーに選出!
世界中に「チリって安いワインばかりじゃないんだ!ボルドーに勝っちゃうくらいすごいものもつくれるんだ!」と知らしめたのです。
Errazuriz Villa Don Maximiano