《生産者について》
1995年がファーストヴィンテージとして登場したプレミアムチリワイン『セーニャ』。カリフォルニアワインで成功を収めたロバート・モンダヴィ氏と、チリの名門「エラスリス」の当主エジュアルド・チャドウィック氏のコラボレーションとしてこのプロジェクトが始まりました。
セーニャの畑があるのは、アコンカグア・ヴァレー。チリのワイン産地としては低緯度にあり日差しは強いのですが、昼夜の寒暖差が大きいといいます。石がゴロゴロした土壌はやせており、ブドウが栄養を奪い合うため樹勢が抑えられ、低収量高品質のワインをつくりやすい地域です。凝縮度がありつつ酸味もタンニンも豊富という産地の特徴が、しっかりと「セーニャ」のワインから感じ取れます。
【パーカーポイント97点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年4月のレビュー]
2020年のセーニャは、カベルネ・ソーヴィニヨン53%、マルベック25%、カルメネール15%、プティ・ヴェルド7%(酸味を求めて少し高めに)のブレンドで、3月第2週という早い時期に収穫されたブドウを使用し、大部分をステンレス・スティール、10%をコンクリート・エッグで発酵させている。アルコール度数は13.5%と控えめで、フレッシュさがある。洗練されたタンニンがあり、バリックで22ヶ月(新樽78%)、ストッキンガーの大樽で10%熟成させた樽香が非常に溶け込んでいる。暖かい年はうまく管理されているようで、熟度には反映されないが、タンニンの質感と質の問題である。2017年やこの2019年のような暖かい年には、ワインはもう少しグリップがあるが、これらは2017年ヴィンテージのものよりも間違いなく繊細である。このワインには力強さと複雑さがあり、ミントやハーブのニュアンスはなく、スパイシーでジューシー、エネルギーと深みがある。骨格、色、詰め物、酸があり、瓶内熟成できれいに成長する。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2023-2035年]
Sena