みなさまはオーストラリア・タスマニア島のワインを飲んだことがありますか? |
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みなさまはオーストラリア・タスマニア島のワインを飲んだことがありますか? |
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目次
◆タスマニア島 概要◆人気のスポット フレシネ国立公園
◆名所?ロスヴィレッジベーカリー
◆人気のスポット クレイドルマウンテン
◆お土産に レザーウッドハニー
◆タスマニアのグルメな食材
◆ワイナリー訪問 ステファノ・ルビアナ
◆ワイナリー訪問 ジョセフ・クローミー
◆もっと知りたいタスマニアワイン
◆日本でも会える!タスマニアの動物たち
タスマニア島とは
オーストラリア本土から約240km南方、周りを海に囲まれ、手つかずの自然が残る神秘の島として人気を集めているタスマニア島。
大きさは北海道より一回り小さく、約50万人が暮らしています。(北海道の人口の10分の1以下です)
そして人が住める環境下で、「世界一 水と空気の美しい場所」と言われています。
例えば日本では、偏西風によって、大気の汚染度は中国の影響を色濃く受けます。
ここタスマニア島の西側は遥か彼方アフリカ大陸に至るまで海が続きます。南側は南極大陸で、公害や大気汚染とは一切無縁の島なのです。
空気が澄んでいるため遠方の緑や景色が色濃く見え、雨水は日本の浄水よりも綺麗でそのまま飲用されるほどです。
タスマニア島への行き方
日本からタスマニアへ向かう直行便はないので、メルボルン・シドニー・ブリスベンなどの主要都市で国内線に乗り継ぐ必要があります。カンタス航空、ジェットスター航空などLCC各社が、タスマニア島の玄関口であるホバート空港、北部のロンセストン空港に乗り入れしています。
メルボルンの港からタスマニア島のデボンポート行きのフェリーも定期運航していますが、その所要時間は約10時間前後!スケジュールを考えると、飛行機での移動が現実的なようです。
日本と同じく四季がある
タスマニア島には四季があり、日本の気候と似ています。
南半球のため季節は日本と真逆です。
夏 12月〜2月
秋 3月〜5月
冬 6月〜8月
ベストシーズンは夏頃です。
平均最高気温は22°C前後で日本の夏より過ごしやすく、薄手の上着があると便利です。大自然の中をウォーキングしたり、山を登りながら絶景を見に行くのに適しています。
人気のスポット フレシネ国立公園
フレシネ国立公園はホバートから車で約2時間30分の距離にある国立公園です。
一番の見どころは、ワイングラスベイ展望台。国立公園駐車場から展望台まで30分程上っていくと、目の前に緑の森と青い海の広がる絶景を楽しめます。
ワイングラスベイ・ビーチは世界のビーチトップ10に選ばれたほど美しく、運がよければイルカやクジラを見られることも!
名所?ロスヴィレッジベーカリー
フレシネ国立公園から西に行くとすぐ、昔ながらの薪釜で焼く有名なパン屋さん「ロスヴィレッジ・ベーカリー」があります。
映画「魔女の宅急便」で主人公が働いていたパン屋さんのモデルと言われています。
可愛らしい建物と調度品が映画を連想させます。ジブリファンにはたまらない?!
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展望台で散策した後は、このベーカリーで腹ごしらえ、決定ですね!
クレイドルマウンテン セントクレア湖国立公園
クレイドルマウンテンは、タスマニアを代表する景勝地。パンフレット写真でも頻繁に見かけます。
タスマニア島の中央あたりに広がる原生地域にあり、タスマニア第2の都市ロンセストンから車で約2時間ほどの場所にあります。
国立公園の南側にはセントクレア湖、北側にはクレイドルマウンテンがそびえ立ちます。
タスマニアに来たからには山頂まで登って、「タスマニアで一番の景色」とも言われる絶景を眺めてみましょう!
お土産に レザーウッドハニー
クレイドルマウンテンには、ここにしか生育していないレザーウッドという樹があります。
この樹は花を付けるまでに70〜80年、蜜を出すまでには100年もの歳月を要すると言われます。そこから採れる蜜から作るハチミツはとても希少。その風味は「食べる香水」と呼ばれるほどの芳醇さです。
養蜂家は世界に5人しかおらず、とても珍しいハチミツ。その分そこそこのお値段はするので、大切な方へのお土産にいかがでしょうか?
タスマニアのグルメを楽しむ
もともと大きな国土を持ち、世界中から移民を受け入れることでどんどん成長を遂げてきたオーストラリア。料理のジャンルもフレンチからイタリアン・エスニックやアジア料理など、多種多様でそれをもとにたくさんの料理が生み出されてきました。
タスマニアでは日本でも耳にする、「タスマニアビーフ」や「タスマニアサーモン」など、美しい自然から獲れる素材をシンプルに楽しむ料理が多く見られます。
タスマニア産の食材は日本でいうところの”北海道産”みたいなものでしょうか。産地としてのブランド力があり、オーストラリア国内でも高値で取引されています。ここでは日本でも入手できる、自然の恵みをご紹介します!
タスマニア産オイスター(牡蠣)
タスマニア島の牡蠣はやや小ぶりで、日本と同じように現地でも生食されています。
日本から南極へ行く船のツアーで、到着前に最後に寄港するのがタスマニアのホバート港だったそうです。もともとタスマニアの海には牡蠣は生息しておらず、その船の船底に付いていた日本から持ち込まれた牡蛎がタスマニアで繁殖したのが始まりと言われています。
タスマニアサーモン
スモークやオイル漬けなど、日本でもよく目にするタスマニアサーモン。
本来アトランティックサーモンは大西洋でしか捕ることができませんが、養殖技術の発達に伴い、タスマニアの美しい海でアトランティック(大西洋)サーモンの養殖が行われるようになりました。
養殖と聞くと天然ものに比べてネガティヴな印象を持たれがちですが、薬品などを一切使用せずに餌もタスマニア産の物を与えます。地球環境の変化や海・川の汚染によって日本国内でも「天然もの」=よいものという価値観が見直されてきています。
タスマニアサーモンは養殖ながら、天然ものを品質や安全性で超えうるレベルです。
タスマニアサーモンは脂の質が良く、有名レストランのシェフからは他のサーモンでは代用が効かないとの声も。
(写真はシドニーにある世界的にも有名なレストラン:Tetsuya'sの和久田哲也シェフのスペシャリテ)
タスマニアビーフ
イオンでも見かけるタスマニア産のアンガス牛もまた、ぜひとも現地で食べたい食材です!
抗生物質・成長ホルモンは一切不使用で、与える餌も遺伝子組み換え飼料や肉骨粉を使用しません。そのため品質は安全かつ味わい深く、近年の赤身肉ブームではアメリカ産よりも人気が上がっています。
シンプルにステーキがお勧めで、昔食べた歯ごたえのある「赤身肉」のイメージがガラッと変わります!赤身なのに適度に柔らかく、ローストビーフにもおすすめです。
タスマニアのワインを楽しむ
タスマニア島ではワインも名産品です。せっかくだからワイナリーに立ち寄って、ワインを楽しみ、お土産に買って帰りたくなりますよね。
ある程度の規模のワイナリーは、「セラードア」と呼ばれるワイナリー直売所を設けています。
ワインのプロではない一般観光客でも、セラードアなら予約なしで訪問することができます。
そこでは無料もしくは少額でそこのワインを試飲ができます。もちろん、気に入ったものは購入も可能です!
タスマニアワインと言えば・・・
タスマニア島では多様なワインがつくられていますが、持って帰れる本数は限られます。まずは名物と言えるものを選びたいですよね。
タスマニア島において最初にチョイスすべきは、なんといってもピノ・ノワールです。ブドウの樹の40%はピノ・ノワールというくらい、島を挙げて注力している品種です。
次に挙げるなら、白ワインのシャルドネ。同じく冷涼な気候で素晴らしいものができる品種です。これらを使ったスパークリングワインも、世界中で注目を集め始めているので、先駆けして楽しんじゃいましょう!
あなたがワインのプロであれば、日本ではだれも知らないような小さなワイナリーを見つけて訪問するのもいいでしょう。
でもそうでないなら、まずはちゃんと観光客の受け入れ準備ができた、有名どころのワイナリーから巡ってみる方が確実に楽しいです!
見れば一度は行ってみたくなるようなワイナリーをご紹介します。
ステファノ・ルビアナ
ステファノ・ルビアナのワイナリーは、タスマニア南東の都ホバート近郊にあります。
南極に近く冷涼で、風が強く夜中は風の音で眠れないことがあるほど。
権威ある「London International Wine Challenge」で過去3回にわたって「ベスト バイオダイナミック ワイン イン ザ ワールド」を受賞おり、サスティナブルな農法に力を入れているワイナリーです。
訪れることでセラードアでの試飲や、レストランでワインと食事を楽しむことができます。
軽食が多く、使用している食材は自家栽培の物や基本的にオーガニック食材です。グルテンフリーやヴィーガン対応など、幅広い層の人々が楽しめるようになっています。
セラードアは意外と営業時間が短かったりするので、予約は要りませんが入念に下調べして訪問しましょう。
ステファノ・ルビアナのワインは日本でも購入できます!
ジョセフ・クローミー
ジョセフクローミーのワイナリーはロンセストンの南に位置します。最新の設備を持つ、タスマニアでも有力な生産者です。
セラードアは1880年台に建てられました。
周りを美しい庭園に囲まれ、ブドウ畑や湖を眺めながら様々なワインを楽しむことができます。
この素晴らしい景色とセラードアは、「オーストラリアワインビジネスマガジン」にて「オーストラリアで最高のセラードア」に選ばれています。
セラードアではこのようなテイスティングセットを楽しむことができます。
タスマニアで名産のシャルドネ、ピノ・ノワールはもちろん、冷涼な気候を活かしたスパークリングワインやピノ・グリを飲み比べ。気に入ったものはぜひお土産に買って帰りましょう♪
テイスティングを楽しんだあとは、併設されたレストランで食事をしましょう。
メニューに料理とのペアリングワインが表記されていますので、ワイン生産者がおすすめする組み合わせが楽しめます!タスマニア産のオイスターにスパークリングワインを合わせたり、トマトとリコッタチーズの前菜にはピノグリなど。
土日はこちらで結婚式を挙げる方も多いのだとか。日本ではなかなか見られないワイナリーでの披露宴は憧れますよね!
ジョセフ・クローミーのワインは日本でも購入できます!
もっと知りたいタスマニアワイン
ご紹介したタスマニアワイン、「面白そうだけど、もうちょっと手ごろなものから試してみたいな」と感じませんでしたか?
実はタスマニアでは、低価格帯のワインがあまり作られていません。
タスマニアは高品質なワインに注力している産地なのです。その理由をご紹介します。
安さではオーストラリア本土に勝てない
オーストラリアから世界各国にコンテナ船で輸出する際、荷物はいくつかの主要な港を経由して出荷されます。
タスマニアなら、一度メルボルンに荷物を集めてから出荷されます。
タスマニア島内での輸送もなかなか大変なのに、一度海を越えて上陸しないといけないので、輸送コストがかかってしまいます。
そのコストの差は1本あたりにしたら大した金額ではありません。
しかしその金額も、日本で1本1000円で販売されるワインには致命的です。
タスマニア島で手ごろなワインを大量に作ろうとしても、オーストラリア本土の巨大ワイナリーには太刀打ちできないのです。
だからこそ、タスマニアの生産者は高品質なワインに特化しているのです。
世界が認めるタスマニアワイン
もともとワインづくりの歴史は長くないタスマニア島。ワイン産業の発展ぶりは顕著です。
近年世界的なワインコンテストで重要な賞を次々と受賞。ワイン評論家もたくさん訪れ、タスマニア島を紹介するようになりました。
例えばおそらく世界で最も権威あるコンテスト、International Wine Challenge(インターナショナルワインチャレンジ)
2012年のハーディーズを皮切りに、その後はほぼ毎年何かしらのタスマニアワインが、最高位である「Trophy」を受賞しています。
先ほどご紹介したステファノ・ルビアナは、2016年にエステート・ピノ・ノワール2014年、2015年にエステート・シャルドネ2012年が「Trophy」受賞。
ジョセフ・クローミーも2013年にシャルドネ2011年が受賞しました。
※現在取り扱っているものとはヴィンテージが異なります。
WINE REPORTを運営する山本昭彦さんも、「世界で注目すべき産地である」「日本での価格はやや高めだが、大きな可能性を秘めている」と紹介しています。
世界が注目するタスマニア島
ワインに限らず他の食材も高品質。
その品質と将来性に注目した多くの国々に、タスマニアの食材が輸出されて楽しまれています。
日本をはじめ、中国、カナダ、香港・・・
日本人にとって身近なものは、イオン(トップバリュ)グループが紹介されているタスマニアビーフでしょう。
1974年より「日本人好みの肉」を追求してきた美味しさと、安全が自慢の牛肉です。
きっと一度ならず口にされているのではないでしょうか。
海外からの買い付けを誘うのは、なんといってもタスマニア島の美しさでしょう。
世界一きれいな空気。汚染のない土地で、高付加価値の食材を自国に紹介したい。
そうして入ってくる資本により、最新の設備も取り入れ、より高品質なものが生産されます。
先述のジョセフ・クローミーの醸造所も、衛生管理の行き届いた近代的なものが導入されています。
その一方で、タスマニアの美しい自然に敬意を持ち、後世に受け継いでいくことも重視されます。
ステファノ・ルビアナが採用している農法は、『ビオディナミ』というオーガニック農法の一種。
大陸から切り離されたタスマニア島は、そもそもブドウの病害菌などが入ってくることが少なく、農薬の使用を減らしやすい環境だといいます。
確立される『タスマニア島』ブランド
高付加価値・高品質な商品で世界に勝負するタスマニアのワイン・食材の生産者たち。
ここで生まれるものを味わい、その美しさに感動した人々が、タスマニア島の食材を自国に紹介し販売する。
その販売利益をもとに、さらに良質なものをつくる。
その好循環によって、近年『タスマニア島』ブランドが知れ渡ってきました。
このブランドが本物なのか否か、ぜひタスマニア島のことを知って味わって、あなた自身で確かめてみてください。
オマケ…日本でも会えるタスマニアの固有種動物♪
タスマニア島では、タスマニアデビル・ウォンバット・カモノハシやハリモグラなど、丸くてコロコロした可愛らしい動物に出会えます。
そのなかでも、タスマニアデビルはここタスマニアのみに生息している固有種です。
子熊のような可愛らしい外見とは対照的に気性が荒く、肉食性で恐ろしい鳴き声を発することから、「デビル」と呼ばれるのも納得です。
さらに池田市の五月山動物園に行くとウォンバットに会えるので、すぐにでもコロコロを体験したい方には是非おすすめです!
ワインはやはりシチュエーションによって味の感じ方に差があるように思います。 「美しい景色や街並みを流すYouTubeを観ながら、現地のワインを飲む」 自粛中にこれだけで家飲みの質をグッと上げられることに気付きました。 まだまだ知られていないタスマニア島の魅力を、このページで体験してみてください! |
ワインはやはりシチュエーションによって味の感じ方に差があるように思います。 「美しい景色や街並みを流すYouTubeを観ながら、現地のワインを飲む」 自粛中にこれだけで家飲みの質をグッと上げられることに気付きました。 まだまだ知られていないタスマニア島の魅力を、このページで体験してみてください! |