《生産者について》
海からの冷たい風によってボルドーと似た気候だと言われる西オーストラリア州マーガレット・リヴァー。その地を代表する生産者の一つが、このルーウィン・エステートです。
ルーウィンでまず有名なのが、毎年エチケットのイラストを変えるアートラベルのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨン。ずいぶん昔の2004年からスクリューキャップでワインをリリースしており、10年20年と経過したワインでも大きなボトル差なくきれいに熟成しているのが特徴です。
《このワインについて》
「スクリューキャップのワインは熟成しない」なんて噂を聞くこともありますが、大きな間違い。それは熟成ルーウィンを飲めばすぐわかるでしょう。若い頃にはない風味の複雑さとタンニンの滑らかさを獲得しています。コルクに比べると熟成スピードはゆっくりな分、ハズレの少ない古酒を楽しめます。
《2016年ヴィンテージについて》
2016年は全品種において理想的な状況でした。11月までは開花に適したコンディションで、1月にまとめて雨が降ったことからその後の灌漑が不要でした。3月4月は例年並みの気温で、ブドウはゆっくりと成熟しました。
若いうちはベリー系の香りに加えて、ベイリーフ、シナモン、カルダモンのようなスパイスの香りを感じました。クリアな酸味によってボディが適度に引き締まった味わいとなりました。
Leeuwin Estate Art Series Cabernet Sauvignon