《ブレンドワインのメリット》
特にヨーロッパ以外のワインは、ブドウ品種のブレンドでつくるものより単一品種のワインの方が人気です。品種名からワインの味わいをイメージしやすいからでしょう。
しかしブレンドワインのメリットもたくさんあります。その一つが味わいの安定性。単一品種だとどうしても生じる、ヴィンテージごとの天候による品質差を、他の品種でカバーすることができるからです。
このワインはグルナッシュ、シラーズ、ムールヴェードルという3つの品種からつくる濃厚な赤ワイン。1つの品種だとどうしても生じる味の差が、どのヴィンテージでもあまり感じられないのが特徴です。一度気に入ったら、いつ買っても同じ濃厚な美味しさが期待できます。
《テイスティングノート》
プラムやダークチェリーのような熟したベリーの香りに、土や黒コショウなどのスパイス感が加わります。口に含んで感じるボディ感は1000円台半ばのワインとしては破格で、高いアルコールゆえのボリューム感があります。ぽってりと重たいワインではなく、穏やかなタンニンと酸味が余韻を引き締めます。
《生産者について》
オーストラリアのマクラーレン・ヴェイルに100年以上の歴史を持つダーレンベルク。当初は赤ワインと酒精強化ワインの生産・輸出によって拡大し、今では本拠地マクラーレン・ヴェイルだけで72ha、さらにアデレード・ヒルズにも自社畑を所有する規模に成長しました。
オーストラリアワインの知名度向上に貢献したとして「ファースト・ファミリーズ・ワイン」に2009年認定されました。
ワイナリーの建物が美術館かと見間違うような前衛的な建物であることも特徴のひとつ。ぜひ一度Googleマップなどからご覧ください。
d'Arenberg The Stump Jump Red