《このワインについて》
カベルネ・ソーヴィニヨンを醸造する場合、低価格ワインを除けば樽熟成される場合がほとんどです。それはこの品種が豊富に持つタンニンをやわらかくするため。
このワインはあえて約35%をステンレスタンクで発酵・熟成しています。部分的に密閉式発酵槽も使い、フレッシュなフルーツのアロマを引き出そうとも工夫しています。
それゆえ他のカベルネ・ソーヴィニヨンにはない新鮮なフルーツ感と、溌溂とした酸味、フレッシュなタンニンが特徴です。
《テイスティングノート》
ブルーベリーやカシスなどのフレッシュなフルーツのアロマ。部分的に樽熟成しているだけあり、ダークチョコレートやコーヒーなどのニュアンスもわずかに感じます。口当たりはどっしり重たい感じではなく、適度な濃さでスムースに舌を流れます。しっかりタンニンが口を刺激するので、つい何か食べたくなるようなワインです。
《生産者について》
南オーストラリア州でもほぼ最南端。「テラロッサ」という鉄分を含んだ赤い土壌が有名なカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地「クナワラ」。そこに1985年に設立されたのが、パーカー・クナワラ・エステイトです。
同じカベルネとしてはカリフォルニアよりもボルドーに近い、酸とタンニンを大切にするクラシックな味づくりが特徴です。
Parker Coonawarra Estate Cabernet Sauvignon