《このワインについて》
ハリウッドの大ヒット映画『サイドウェイ』。サンタ・バーバラのピノ・ノワールに脚光を浴びせて人気を高めた一方で、被害を被った品種がメルローでした。
オーナー醸造家のチャールズは、映画のメルローに関する不快な描写を断固拒否。一口飲めばその官能的な美味しさに虜になるようなメルローを目指してつくったのが、この「ザ・ヴェルベット・デビル」です。
メルローの魅力であるビロードのような質感のある口当たりは、ついお肉を食べたくなる。しかも焼肉などより肉汁したたる塊肉!この悪魔はきっとあなたを「ステーキの口」にさせてしまうことでしょう。
《テイスティングノート》
濃厚に熟したブラックフルーツ、杉やたばこのようなアロマ。その名の通りのベルベットのような厚みのある口当たりで、クラシックな酸味を持ちます。
《生産者について》
アメリカの西海岸最北、ワシントン州のワラワラで創業したチャールズ・スミス。「K ヴィントナーズ」を立ち上げるまでは、ヨーロッパでロックンロール・バンドのマネージャーを11年間務めたという異色の経歴を持ちます。その風貌はまさにロックンロールながら、その腕前は確かなもの。ファンキーなエチケットが多い割には、ブドウ品種の個性を素直に反映した正統派な味わいのワインをつくります。彼の作品「Kヴィントナーズ・ロイヤル・シティ(2007VT)」はパーカーポイント99点を獲得し、類まれなる実力を示しました。
その後も彼は幅広いスタイルのワインをプロデュース。高級ワインだけでなく、「ワインズ・オブ・サブスタンス」シリーズ、「ゴールデン・ウエスト」など、多数のラインナップを一代で築き上げています。
「えっ、このワインもチャールズ・スミスが作ったの!?」という声が聞こえるほど、彼のワインメイクの才能は幅広く発揮されています。
The Velvet Devil Merlot