《生産者について》
リヴァース・マリーはトーマス・リヴァース・ブラウン氏とジュヌヴィエーヴ・マリー・ウェルシュ氏夫妻がプライベートに所有するワイナリー。
トーマスは「シュレイダー」や「アストン」をはじめとしたトップワイナリー15社でワインメーカーをつとめ、何度もパーカーポイント100点獲得ワインを生み出している人物。シャルドネに関しても「リリックス」などのブランドで高級ワインを展開しています。2002年に設立したこのワイナリーにて、カリフォルニア北部各地の畑から、その土地の特徴を表現するワインをつくります。
雇われたワインメーカーとしてつくる場合は、当然オーナーの意向に沿ったワインをつくるのでしょう。すでに確固たる地位を築いて収入も十分であろうワインメーカーが、あえて自分たちのミドルネームを冠してつくるワイン。きっとこの「リヴァース・マリー」こそが、彼らが本当につくりたいワインなのでしょう。
《このワインについて》
リヴァース・マリーのワインは生産量が少なく、その割にキュヴェの数は結構あります。その多くはメーリングリストで顧客に直接販売されます。それもあって日本に輸入されるものはごく一部であり、毎年は入ってこないものも少なくありません。
このシャルドネも日本に入ってきたのは数年ぶり。当然ながら即輸入元完売であり、追加の仕入れはありません。
オクシデンタルの北東にあるリドル・ヴィンヤードからつくるワインを主体に、いくつかのシングルヴィンヤードのワインをブレンドしています。新樽を使わないことで「ソノマ・コースト」という土地の表現を目指しました。
《テイスティングノート》
柑橘系のフルーツやミネラルの香りが主体ですが、控えめながら樽香も感じます。アルコールは14%を超えるためしっかりとしたボリュームはありますが、この生産者らしい美しい酸味がしっかり支えており集中力のある味わいです。
Rivers Marie Chardonnay Sonoma Coast