《このワインについて》
データ分析の会社ニールセンによる2022年の調査で、このワインは同価格帯のメルローの中で最も売れた銘柄でした。
果実味が全面に出ていて渋味が穏やか、滑らかな口当たりという「飲みやすい赤ワイン」の要素が詰まったこのワイン。輸入元が「当たり前」と語るのものわかります。
カリフォルニア産赤ワインにおいて、どうしてもブドウ品種としてはカベルネ・ソーヴィニヨンの方が圧倒的に人気です。でもこの価格帯のワインに力強い渋味を求めて飲む方は少ないように感じています。ならばカベルネよりも品種特性として渋味が穏やかなメルローは、より口にあう可能性が高いと言えるはずです。
《生産者について》
ワイン生産者としてのボーグルのスタートは1968年。そこから急成長を遂げて、今では770haもの自社畑を持つ大規模生産者へと成長しました。
その人気の秘密は、どの品種を選んでも間違いないという信頼と、スケールメリットを活かしたコストパフォーマンス。その価値が認められ、ワイン・エンスージアスト誌にて2019年にはアメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
《テイスティングノート》
ヴァニラの甘い香りに包まれて、ブラックチェリーやアメリカンチェリーのような熟した果実味が押し寄せます。その奥にタバコや甘いハーブ、コーヒー豆のような香ばしいニュアンス。厚みのある口当たりは滑らかで、丸くまろやかな渋みがゆっくりと消えていきます。
Bogle Merlot California