アンリジャイエの弟子 ジム・クレンデネン
1976年にカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校法学部を卒業した後、ブルゴーニュとシャンパーニュで一ヶ月を過ごしたジム・クレンデネンは、法学を究めることよりも、ワインの道に進む決意をします。
1978年からは、サンタ・バーバラのザカ・メサ・ワイナリーにて3年間アシスタントとして学び、1981年にはオーストラリア、フランスで修業を積みました。
ブルゴーニュの神様と称されるアンリ・ジャイエにも師事し、ワインメーキングにおいて多大な影響を受けたと言われています。
その特異な風貌から怪人とよばれたりもしますが、つくリあげるワインは素晴らしい!
オー・ボン・クリマ
ブルゴーニュのワイン造りに多大な影響を受け、土地のテロワールを表現しようと、冷涼な気候でピノやシャルドネの栽培に向いているサンタ・バーバラに1982年に設立。
オレゴンからサンタ・バーバラにいたる広範囲の葡萄産地から素晴らしいピノを産出しています。
「Au Bon Climat」とは、「良いクリマ(テロワール)」という意味で、その頭文字から「ABC」の通称で親しまれています。
アンリ・ジャイエ氏に師事した鬼才ジム・クレンデネンの生み出す繊細なワインは、当時では珍しいスタイルでしたが、一気に人気・注目を集めるようになりました。
ワイナリーを立ち上げて間もない1989年、1990年と2年続けて、ロバート・パーカーより「ベストワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選出されています。
三角形のラベルは「オー・ボン・クリマ」の象徴としてあまりにも有名。世界中にファンをもち、アメリカで最も有名なワイナリーの1つとなっています。
クレンデネン・ファミリー
オー・ボン・クリマの大成功で世界的に影響力を持つようになったジム・クレンデネンが、真の理想を追い求めて2000年にスタートしたのが、クレンデネン・ファミリーです。
ラベルはオー・ボン・クリマのように一目でそれとわかるような派手さはありませんが、大切な家族の名前が刻まれており、ジムのクレンデネン・ファミリーに懸ける思いが伝わります。
そのワインは主にサンタ・マリア・ヴァレーの自社畑ル・ボン・クリマ・ヴィンヤードから造られ、カリフォルニアの果実味と、ブルゴーニュのスタイルと言える美しい酸とのバランスが絶妙で、ジム・クレンデネンの真髄を味わえるものとなっています。