《このワインについて》
ナパ・ヴァレーの中でも特に銘醸地とされるオークヴィル。それからより海からの冷たい風の影響を受けるオーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレー。その2つの地区にある8つのロットからこのメルローはつくられます。
このワインの目指すところは、ナパ・ヴァレーらしさの中にヨーロッパ・テイストの表現。特にオークヴィルのメルローは、豊満な果実味と複雑性を持ちます。水はけのいい土壌がブドウにストレスを与えるからです。
そこに涼しい海風によって自然な酸味と軽やかな味わいを持つオークノールのメルローを加えています。されに「メルロー」表記ではありますが、20%のカベルネ・ソーヴィニヨンによってタンニンと味わいの骨格がプラス。それによってボルドー的な上品で引き締まった味わいに仕上がっています。
《テイスティングノート》
フレッシュなブラックベリーやチェリーのような豊かなアロマに、オールスパイスのような深みのあるスパイス香を感じます。口当たりのベルベットのような質感はメルローという品種に対する期待に大いに応えてくれるでしょう。適度な渋味が味わいを端正なものにしています。
《生産者について》
「このワインはまさにナパワインのテキストブックだわ!」作り手が持つナパワインのイメージを、的確に表現したその味わい…設立者のひとりであるスーザン・ペイの漏らした感想が、ワイナリー名の由来となりました。
この生産者は自分たちのテイスティングルームやワイナリー施設を持っていません。ナパの地で施設を持つには多額の資金が必要で、それだけお金を掛けるなら、より良い樽を購入するなど、ワイン造りの道具に使いたいとの考えに基づいてのことです。
Textbook Merlot Napa Valley