《イーターの産地違い》
以前から当店でも人気のあった、「イーター "ナパ ヴァレー" カベルネ ソーヴィニヨン」。その弟分、より手ごろなレンジとして、「カリフォルニア」表記のカベルネ・ソーヴィニヨンが入荷しました。
エチケットはほとんど一緒です。産地表記の違いしかありませんので、注文の際はお間違いなきようご注意ください。
上級のイーターが人気だった理由は、「3000円代前半なのにNapa Valley表記」であること。それから「凝縮感が高くてオーク樽の甘い風味があり、酸味やタンニンが穏やかな味わい」であると推測しています。
それと比較するなら、「カリフォルニア」は味わいの方向性がちょっと違う。あまり似ていない兄弟なんです。
《テイスティングノート》
カリフォルニアらしい熟したベリーの香りはしっかりと感じます。しかし樽熟成に由来するヴァニラの甘い風味はそれほど強く感じません。口当たりはどっしり重たいというにはやや軽やか。その理由は程よい酸味。高くはないが十分にある酸によって、全体的な印象をチャーミングでフレッシュなフルーツ感にしています。
それゆえスルっと飲めちゃう心地よさが、同価格帯のカリフォルニア産カベルネと比べて優れているところでしょう。
《ワイナリーについて》
「イーター」はラテン語で、道を辿る、旅路を意味する。ラベルに描かれている「うずまき模様」は、予測しがたく、変化に富む、人生の辿る道の象徴。オーナー/ワインメーカーのダリオ・ディ・コンティ(イタリア出身)は「ナパ・ヴァレーのテロワールは計り知れない可能性を秘め、まだまだ解き明かされない真実が隠されいます。それを探求するのも一つの旅路であることからこのワインを「イーター」と名付けました。
Iter Cabernet Sauvignon California