《生産者について》
カリフォルニアでつくるブルゴーニュ品種のワインについて、パイオニアと言われるワイナリーはいくつかあります。
セントラル・コーストのオー・ボン・クリマやカレラは間違いなくその筆頭でしょう。この2軒は普及価格帯のワインを大量につくっており、多くの人の目に触れるという点でも知名度抜群です。
高級ワインに限ってみたとき、間違いなく名前が上がるのが「キスラー」です。ソノマ・コーストを中心に10か所以上に自社畑を所有。ブルゴーニュに倣って多くのワインを畑名表記でリリースしています。
【パーカーポイント98点】
[ワインアドヴォケイト誌 2022年7月のレビュー]
2020年のピノ・ノワール ラグナリッジ・ヴィンヤードは、当初8月17日の夜に収穫する予定でしたが、カリフォルニア全土で数百もの山火事が発生した雷雨のため、収穫は中止となった。その代わりに、ソノマのブドウ畑を煙が脅かし始める前の、翌8月18日の夜に収穫された。この偶然のタイミングが、このワインを生み出し、唯一無二の表現力、力強さ、明確さを獲得している。ミディアムルビーパープルの色調で、砕いたチェリー、ブラッドオレンジ、ライラック、セージの香りが重なり合い、植物のニュアンスも感じられる。ミディアムボディの味わいは凝縮感があり、シルキーで、継ぎ目のない酸がスパイシーなアクセントを際立たせ、非常に長く、層状の余韻を持つ。すばらしい!
[Erin Brooksによる試飲 飲み頃予想2022-2032年]
Kistler Pinot Noir Laguna Ridge Vineyard Russian River Valley