ピノ・ノワール好きにおすすめしたいピノ・ノワールではありません。
むしろジンファンデルやプリミティーヴォなどの甘やかで濃厚な赤ワインがお好きな方に提案したい。
味わいに際立った特徴のあるのがこのメイオミです。
《生産者について》
ワグナー家のピノ・ノワールのスペシャリスト、次男のジョセフが造る「ベル・グロス」。滴り落ちるようにたっぷりかけられた蝋キャップが特徴のワインです。そのエントリー・レベルに位置付けられるのがメイオミ。「メイオミ」とは、アメリカン・インディアンのワッポ部族の言葉で「沿岸」という意味をもちます。
《このワインについて》
メイオミに使用されるブドウは、全てベル・グロスの醸造責任者のジョー・ワグナーによって選別・買付けが行われます。ブドウはそれぞれの畑が持つ個性、味わい、口当たり、香りを基準に選ばれます。メイオミはカリフォルニアの沿岸部に広がる、モントレー・カウンティ、サンタ・バーバラ・カウンティ、ソノマ・カウンティのブドウをブレンドして造られます。
《テイスティングノート》
濃いガーネットの色調。熟したベリー、クランベリー、はちみつリンゴ、バニラの甘く濃縮した香りがたちこめます。フルーツ感にあふれる口当たりは肉付きがあり、この価格帯のピノ・ノワールとしては異例なほど味わいもしっかりしています。酸味は穏やかであり、ピノ・ノワールらしい上品さは期待できませんが、その分酸味や渋味は穏やか。
赤ワインの入り口としてカベルネ・ソーヴィニヨンを選んで口に合わなかった!そんな方にこそ一度飲んでもらいたいワインです。
Meiomi Pinot Noir