ピノ・ノワールは世界中で人気のブドウ品種。きっと次のような特徴を好みに感じてのことでしょう。
〇上品で華やかな香り
〇軽い口当たりでエレガントな酸味
〇穏やかな渋味
その人気に反して、1000円前後で楽しめるピノ・ノワールはほとんどないか、あっても期待外れのものが多いのが現状です。
栽培条件や醸造法の特徴を如実に反映する品種なので、安く作ったならそれなりの味わいになりやすいのです。
《ヨーロッパのピノ・ノワール》
この価格帯でピノ・ノワールを飲みたいなら、ある程度の割り切りは必要です。
チリワインならある程度の種類見つかります。カリフォルニアでも数銘柄あります。それらの甘く熟した果実味は親しみやすさにつながりますが、一方でピノ・ノワールらしいエレガンスがないと感じる方もいるでしょう。
その点このワインの産地はドイツのファルツ地方。ドイツの中では温暖で黒ブドウも熟しやすい地域ですが、ヨーロッパ全体から見れば冷涼産地です。ゆえに軽い口当たりと上品な酸味はしっかり表現されています。
協同組合がつくるゆえのなかなかない低価格です。香りのボリュームがありませんので、ピノ・ノワールグラスでなく白ワイングラスを使うことをおすすめします。
Klostor Pinot Noir Pfalz