《生産者について》
シャトー・ド・サン・コムの歴史は500年を数え、現当主で14代目となる歴史ある生産者です。しかし、最近まで決して有名とは言えない生産者でした。現当主ルイ・バリュオールは、1992年に15haのブドウ畑を父より譲り受けると、一躍ジゴンダスのトップクラスのワインへと変貌させました。彼の天才的なワイン造りは全世界にその名を轟かせて、今やローヌを代表する生産者となっています。畑の生態系を守り健全なブドウを育てることを重視し、自社畑では先代から受け継ぐ有機栽培を行い、ビオディナミ農法も取り入れています。
《このワインについて》
1999年から造り続けられている熟成ワインに、毎年新しいヴィンテージのワインを加えて熟成させています。年数の異なるワインをブレンドしているため、このワインは年数表記のないノンヴィンテージ。しかしそれは単に安いワインだからというわけではありません。単一年のブドウで造れば、その年ごとの味わいの違いを楽しむことができますが、ワインの味がばらつくとも言えます。このワインの製法であれば年ごとの品質が安定し、いつ買っても美味しい味わいを手にできます。1000円台前半の手ごろな価格で、なおかつ熟成による奥深い風味まで楽しめるというクオリティに、この製法が大いに貢献しているのです。
《テイスティングノート》
ノンヴィンテージなので「いつから」というのが難しいのですが、ある時からグルナッシュ100%⇒グルナッシュ60% & ピノ・ノワール40%のブレンド変更。そこからチャーミングなフルーツ感があふれ、口当たりが軽くスムーズに。とっても美味しくなりました!
「こんな美味しいピノ・ノワールがつくれるなら、単一でもっと高い値段で売ればいいのに」そう思ってしまうほど。
なかなか他にないグルナッシュとピノ・ノワールという、実は少し似ている品種のブレンド。お試しあれ。
Little James’ Basket Press Red Saint Cosme