《生産者について》
ドイツきっての銘醸地ラインガウにて、辛口ワインをつくることに命を懸けるゲオルク・ブロイヤー。
訳あってVDP(ドイツ・プレディカーツワイン生産者協会)を脱退してしまったため、そこが定める特級畑にあたるGG(グローセス・ゲヴェックス)を名乗ることはできませんが、その品質はまぎれもなく特級クラスです。
《ベルク・シュロスベルクについて》
ブロイヤーの持ち味は、なんといってもリースリング100%から作られる力強くも繊細な辛口の白ワイン。それはラインガウの粘板岩地質と、ライン川の照り返しを浴びる斜面の畑によって生み出されます。
辛口リースリングとしては、アルザスやヴァッハウにも素晴らしい高級品がたくさんあります。しかしその多くはアルコールが14%に迫るどっしりとしたもの。ブロイヤーは辛口リースリングを12%前後に抑えており、軽やかさが魅力です。辛口リースリングほぼ専門の生産者としては、ドイツでトップクラスの評価を受けます。
このベルク・シュロスベルクは日本語に訳すなら「山・城山」。最大傾斜60%というとてつもない急斜面の畑なので、緯度の高いドイツにて効率的に日照を浴びることができます。
ブロイヤーのフラッグシップワインにして、毎年エチケットが変わるアートラベルです。アートラベルといえばボルドーの「シャトー・ムートン・ロートシルト」が有名ですが、このベルク・シュロスベルクはそれに次ぐ歴史があります。
《2024年ヴィンテージについて》
テーマは「移ろい、変化、そして再生」「移ろい」は「儚さ」を連想させますが、ここで描かれるのは失われていく儚さではなく時間とともに姿を変え、新たな表情を生み出していく美しさです。
それは、自然の変化を受け止め、その年ならではの個性を刻み、熟成とともに表情を変えていくワインの姿にも重なります。
2024年はボルドーやブルゴーニュも難しい年でしたが、ここラインガウでも冷涼でクラシックなヴィンテージでした。ゆっくりと成長したブドウは風味をしっかりと蓄え、繊細な口当たりながらポテンシャルを感じさせる味わいです。5年、10年と熟成していく姿が楽しみなコレクションアイテムです。
Berg Schlossberg Riesling Georg Breuer