《このワインについて》
ドイツでも暑く乾燥したヴィンテージであった2018年。ベッカーでも非常に健全な貴腐ブドウが収穫できたといいます。「ブドウにカビが生えるのが健全?」と気になる点はありますが、確かにクリーンなフルーツ感を備えた味わいに納得です。
とろけるような濃密な甘味の奥に、ピノ・ノワールに由来するオレンジのような風味を感じます。黒ブドウであるゆえに、リースリングの甘口よりも一回りやさしく上品な酸味が余韻を引き締めます。
輸入元さんの検証では、ラムレーズンのアイスクリームと好相性だったとのこと。抜栓後の日持ちが非常にいいので、少量ずつでも美味しく飲み切れます。このデザートワインとアイスで、就寝前のチートタイムを楽しんでみては?
《生産者について》
フリードリッヒ・ベッカー醸造所は、ファルツ地方の中でもフランス・アルザスに面した国境近くにあります。 ゴーミヨ誌で8年連続最優秀赤ワイン賞を受賞するほどの、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワールのドイツ名)の名手です。
きつねのエチケットはワイナリーの哲学のあらわれ。イソップ童話の「酸っぱいブドウとキツネ」の話に因んでいます。周りが甘口ワインばかりつくる時代に酸味を大事にしたピノ・ノワールで世界に認められた。その実績を皮肉ってるのです。
Becker Pinot Noir Beerenauslese