《Piwi(ピーヴィー)品種について》
Piwi品種というのは「カビ耐性品種」のこと。より病気に強い品種を開発しようと、ワイン用ブドウ(ヴィニフェラ)以外のブドウを従来の品種と掛け合わせたハイブリッド品種です。
カビに強ければ、それだけ栽培に使用する農薬を減らすことができ、コストカットになるだけでなく、畑や環境に優しい持続可能な農業につながります。それゆえヨーロッパ各地で注目・導入されており、ドイツはその先進国と言えるでしょう。
その第一人者と言えるのがアプトホーフです。
《生産者について》
アプトホーフは100年以上にわたってコッホ家により運営されてきたラインヘッセンのワイナリー。マルティン・コッホ氏と妻のアリナ氏が2015年に加わってから勢いを増しています。ちなみにアリナ氏は、バーデンにあるベルンハルト・フーバー醸造所の当主ユリアン氏のお姉さんです。
ブランド名「アプトホーフ」(修道院の寄宿舎という意)にもあるように、ハーンハイム村はシトー派の僧侶と密接なつながりがあるため、ロゴには僧侶のイラストを使用しています。
《このワインについて》
ソーヴィニャー・グリという品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンとブロナー(こちらもPiwi品種)の交配で開発されたもの。ステンレスタンク醸造でつくる「ソーヴィニャー・グリ・トロッケン」は、その品種特性をストレートに表現したもの。それに対して樽熟成したこちらは、純粋に白ワインとしてレベルが高いものです。樽熟成といっても古樽なのか、樽香は言われないとわからないような、わずかにスモーキーに感じるようなものです。
洋ナシや白い花、ハーブのような豊かな香り。味わいには適度なボリューム感があり、複雑性を持つ余韻はしっかり伸びます。
決して安くない金額と品種のマイナーさもあって、おすすめされないとまず手に取らないようなワインです。だからこそ、ワイン好きの人と一緒に飲む機会に持参すれば、驚くとともに喜んでもらえるでしょう。
Auftakt Souvignier Gris Fume Abthof