《生産者について》
現在ドイツにおいて最も高価に取引されるワインをつくる生産者。それがモーゼルのエゴン・ミュラーです。「シャルツホフベルガー・トロッケンベーレンアウスレーゼ」を日本で見かけることはほとんどありませんが、もし入荷するとしたら1本100万円は楽に超えていくでしょう。それほど評価の高い生産者なのです。
その歴史は1797年、ミュラー家が修道院から畑を買い取ったのが始まりです。
エゴン・ミュラーを象徴するのが、「シャルツホフベルガー」という畑。ドイツでは「ヴィルテンガー・ブラウネクップ」のように、「村名+畑名」を併記する決まりです。その例外として畑名のみの表記を許される5つの著名畑「オルツタイルラーゲ」の1つが、このシャルツホフベルガーなのです。エゴン・ミュラーはそれを8.5ha持っており、最大所有者です。
エゴン・ミュラーは辛口ワインをつくりません。モーゼル伝統の甘味と酸とミネラルが調和したスタイルこそ至高。その考えのもと、クリスタルのように研ぎ澄まされたワインをつくります。その熟成能力は驚異的に高く、上級クラスになると100年の熟成に耐えうると言われます。
《このワインについて》
エゴン・ミュラーのワインは、若いうちに飲んでもその魅力を感じられないことで知られます。相当な熟成を経て花開くようにつくられているからです。
そういうつくりの生産者らしく、バックヴィンテージのものも多少は流通します。しかしその価格は、なかなか手の出ないものであることがほとんど。
だからこそ自宅のセラーに蓄える価値があります。この「カビネット」は、シャルツホフベルガーからつくられるスタンダードクラスのワインではありますが、それでも10年、20年は平気。いつの日か記念日に飲むべく、大事にしまっておくべきワインと言えます。
Scharzhofberger Kabinett Egon Muller