《このワインについて》
ジルヴァーナーはドイツを代表する土着品種の一つ。リースリングに比べて香りの華やかさや酸の美しさでは劣りますが、その少し地味な風味が食事のパートナーとして光ります。特にフランケン地方のものは品質が高く、鉱物的なミネラル感が出汁の旨味を引き立てるのです。
このワインももちろん食中酒として優秀。それだけでなく、ワイン単体での満足度も高い豊かな果実味を備えます。
その理由はおそらくブドウの樹齢でしょう。
スタンダードである「カビネット トロッケン」よりも高品質なブドウをつかっており、樹齢は40年以上の古木だといいます。
「カビネット」とこのワインの「シュペトレーゼ」は本来はブドウ時点での糖度の差です。同じトロッケン(辛口)に仕上げたとき、シュペトレーゼの方がアルコールが高くなりボリューム豊かになります。
しかしシュタインマンのラインナップにおいては、アルコール度数と糖度の差はほとんどありません。単にワインのグレードを表す表記として使っているようです。
白桃や洋ナシ、白い花のような控えめな香り。凝縮感のある果実味とともに鮮やかな酸味が広がり、後半にはほのかな苦みとともに鉱石や砕いた石を想わせるミネラル感が、余韻にかけて長く続きます。
《生産者について》
シュタインマン醸造所はフランケン地方の生産者。つくるワインの半分は地元で消費されており、まさに地域密着型のワイナリーです。
この地域の土壌は、アンモナイトなどの化石が多く見つかる貝殻石灰質「ムッセルカルク」が広く分布しており、それがワインのミネラル感に寄与していると考えられます。
インターナショナル・ジルヴァーナー・フォーラムにて、2004年と2006年に日常消費ワイン部門のグランプリに選ばれました。
Steinmann Silvaner Spatlese Trocken