《「ミネラル感」について》
ワイン好きの多くが良く分からないままになんとなく使っている「ミネラル感」という風味表現。ワインを小難しくしてしまう一因であるものの、確かにそうとしか表現できない美味しさもあるのは事実です。
基本的には上品な酸味のあるワイン、冷涼産地のワインに使われることが多いです。ゆえに味わいが細身であることが多い。しかし料理との相性を考えるとき、味わいのボリュームが必要なこともあるでしょう。
地中海沿岸の豊かな太陽を想わせるリッチな果実味と高すぎない酸味。それと塩味に似たミネラル感のある余韻。それを併せ持つ、なかなかに他にないキャラクターがこの「カシー」です。
《生産者について》
「カシス」と同じスペルを持つこの産地は、プロヴァンス地方の南端にあります。あまり安いワインがなく日本でメジャーではありませんが、昔から高品質な産地。2500年前からワイン造りが続いていると言います。
1920年にこのワイナリーを購入してから、4世代にわたって営んできたザフィロプロ家。ビオロジックの栽培を導入し、収穫後のブドウにドライアイスを用いて酸化防止するなど、近代的な醸造法を導入しています。
《テイスティングノート》
白桃や白い花のような香り。味わいにはマルサンヌらしいふくよかさをしっかり感じ、味わいに重量感があります。適度に上品な酸味があるものの、感覚としては控えめ。後味にはグレープフルーツのような心地よい苦みとともに塩味系のミネラルを感じます。
これは非常に上質な料理を食べたくなります!現地の料理としてはブイヤベースが鉄板です。シンプルに焼き上げて塩で味付けした白身肉とも抜群の相性でしょう。
Cassis Blanc Clos Sainte Magdeleine