《生産者について》
フランケン地方ズルツフェルドの家族経営ワイナリー、ツェーントホフ・ルッカート。その地域は「マインフィアエック」というベライヒにあたり、貝殻石灰質土壌なのが特徴です。非常に硬質なミネラル感を持つリースリングやジルヴァーナーがつくられ、何十年と熟成するポテンシャルを持ちます。
ツェーントホフはその中でも高い評価を受けており、畑は16haと決して多くないにも関わらず、3社ほどが輸入しています。

出来上がるワインはどれも緊張感があって素晴らしくフレッシュなもの。上級ほど時に気難しく熟成を必要とします。万人におすすめするワインではありません。しかし我慢する価値は十分にあり、飲み頃に入れば素晴らしい深みを感じさせてくれます。

《このワインについて》
フランケン産のジルヴァーナーは、なんといってもその鉱物的なミネラル感が魅力。ダシ系の旨味を引き立てるので、鍋料理や煮物によくあいます。
ただしそれほど高級品が多くないので、レストランの格の高い料理には不釣り合いなことも。

それもこのワインなら心配ありません。ジルヴァーナーとしては高価な部類でしょうが、その価格相応の凝縮感と余韻の長さを備えます。味わいにしっかりと骨格があるので、しっかり油脂がある料理も問題ありません。ワイナリーの飲みごろ予想は2030年ごろなので、現時点ではワイン単体で楽しむのはおすすめしません。素材を大事にした料理とあわせるほうが楽しめるでしょう。

熟したリンゴや濡れた石、乾燥したハーブのようなアロマ。5.1g/L(2022VT)という酸度の数値以上に高く緊張感のある酸味が特徴です。

Silvaner Trocken Weingut Zehnthof Luckert