《生産者について》
ジルベール・ピクは1895年設立のシャブリの生産者。村名格と1級畑あわせて10ha程度の小規模家族経営の生産者です。
上級シャブリの醸造法について、大きく2つの考え方があります。
スタンダードの「Chablis」はどこも基本的にステンレスタンク醸造。生産者によっては樽熟成したものを一部ブレンドする程度です。
一方で1級畑や特級畑については、オーク樽熟成で複雑さやボリューム感を出そうとする生産者もいます。他方、上級の畑についても一貫してステンレスタンクのみでつくる生産者もいます。
ジルベール・ピクは後者。彼らは「シャブリのミネラリティはオーク樽のヴァニラ香とは相いれない」と考えています。かつて両方を試したうえで、タンク熟成の方が高品質になると結論付けたといいます。
そうしてピュアにつくられるシャブリは評価が高く、ヒュー・ジョンソン氏はシャブリ最高の生産者として紹介しています。
《このワインについて》
「採石場の上に」と名付けられたこのキュヴェは、樹齢30年以上の2つの畑からつくられます。
リンゴや柑橘、白い花の繊細なアロマに、香りからミネラルを想わせるニュアンス。タンク熟成ながらしっかりボリューム感のある味わいで、塩味に似た硬質なミネラル感とともにしっかりうま味がのっています。村名シャブリとして決して安い方ではありませんが、これだけ余韻がしっかり続くなら納得です。
Chablis Dessus La Carriere Girbert Picq et ses Fils