《テイスティングノート》
低価格帯のワインは大量生産・大量販売が前提。なのでコアなワイン通ではなくスーパーでワインを買うような、一般消費者をターゲットに味づくりがされます。赤ワインの強い渋味や白ワインの高い酸味は苦手とする人も多いので、味が尖っていないまろやかなものが中心です。
その点でこのワインの酸味は、なかなか攻めています。
レモンやライムなどのフルーツに混じって、漁港で感じる潮風のようなヨードを想わせる香り。味わいは酸味先行で、キュンと舌を締めるようなシャープさがあります。フレッシュな味わいの余韻には柑橘の皮のようなほのかな苦み。この苦味が料理を美味しくしてくれそうです。
白身魚のカルパッチョにレモンを絞って食べる。そんなイメージで、レモンの代わりにこのワインを併せてみてはいかがでしょうか。そんなおしゃれな料理に限らず、サラダに柑橘のドレッシングをかける、から揚げをレモンでさっぱりさせると考えれば、普段の夕食にもフィットしそうです。
《生産者について》
カンティーネ・ピローヴァノはイタリアのロンバルディア州で100年以上の歴史を持つワイナリー。品質本位の心情をかたくなに守り続け、この価格としては信じられないくらいの品質のワインを安定してつくっています。
近年はイタリアワイン全土でワインを手掛けており、どれもその土地『らしさ』をしっかり表現しながら、相場イメージを2割ほど下回る価格だと感じています。
Nobili di Trinacria Inzolia