《この畑について》
ベルンカステラー・ドクトール(ドクター表記もあり)は、モーゼルの中でも特に高価なワインがつくられる畑の一つ。
一説には神聖ローマ皇帝 カール4世が病に倒れた際、この畑のワインを飲んでたちどころに回復したことから、皇帝が「このワインこそ我がドクター」と称賛し、畑が「ドクトール」と呼ばれるようになったそうです。
その真偽はともかく、真南向きの急斜面にある川沿いの畑はこの上ない栽培条件。青色粘板岩土壌から素晴らしいリースリングが生まれます。しかし面積が3.25haと非常に小さいため、そこのワインは希少価値が高く、ワインは非常に高価です。
その畑のうち1haと広く所有するドクター・ターニッシュのワインが、今回特価で入荷しました。
《生産者について》
ドクター・ターニッシュは17世紀からつづく生産者で、1800年代にはドクトールの畑を単独所有していました。
上記のドクトールの畑を中心に、ベルンカステル村に16haの畑を所有しています。
《テイスティングノート》
アプリコットやパイナップル、パパイヤ、オレンジの皮、酵母などの非常に複雑なアロマ。やや甘口なのでアルコール度数は低く8.0%しかないのですが、「フルボディ」と言っても言い過ぎではないような風味の広がりがあります。余韻には硬質なミネラル感と、この畑らしいスモーキーなニュアンスが残ります。
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