《生産者について》
それまでは名もない荒地に過ぎなかったトスカーナ・サルテアーノの地を、一気に世界レベルへと一躍有名にしたテヌータ・ディ・トリノーロ。1980年頃にここを訪れ、「今では見ることのない100年以上前のトスカーナの田舎を感じた」と語るオーナーのアンドレア・フランケッティ氏が独自で設立したワイナリーです。周囲には一切ワイナリーがなく、ワイン造りには適さないとまで言われた場所でしたが、彼らの生み出すワインがトスカーナ最高峰のワインが造れることの証明となっています。
《このワインについて》
ワイナリー不毛の地と呼ばれたサルテアーノの地を、一躍最高のテロワールを持つ銘醸地と評価を改めさせた、伝説的なキュヴェです。収穫を多い時で40回にも分けて行い、房単位での糖度管理がされています。徹底的なブドウ管理のおかげで、圧倒的な果実味のあるワインに仕上がっています。
【パーカーポイント95点】
[ワインアドヴォケイト誌 2015年12月のレビュー]
この最新リリースは、かなり涼しいヴィンテージのものだ。夏の最高気温は平年の40度に対し、26度にしか達しなかった。その結果、2013年のテヌータ・ディ・トリノーロは、アンドレア・フランケッティがこの画期的なワインで達成したいと考えている、見直されたよりフレッシュなスタイルを象徴している。このワインは、その引き締まったラインと細やかな果実のニュアンスのおかげで、間違いなく他のワインとは一線を画している。ブラックベリー、ドライチェリー、赤スグリの香りにレザー、スパイス、噛みタバコの風味が加わる。生育期が冷涼だったため、果実の収穫が非常に遅く(11月初旬)、酸味がより際立っている。試飲したとき、ワインが開くのが遅かった。最初の内気さにもかかわらず、この2013年ヴィンテージは非常に美しくエレガントなワインになりつつある。他のワインよりも長い飲み頃に耐える自信と個性を備えている。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2016-2030年]
Tenuta di Trinoro