《生産者について》
パスカル・ジョリヴェはサンセールに本拠地を置くドメーヌ。セラーを構えたのが1990年なので、歴史が長い方ではないのですが、その自社畑の面積は広大。サンセールとプイィ・フュメ地区に120ha、トゥーレーヌ地区に60haというのですから、「大ドメーヌ」といっていいでしょう。
これほど大規模でありながら「自然派ワイナリー」を掲げており、化学農薬や化学肥料を一切使用しない有機農法で畑を管理。「ビューロベリタス」というオーガニック認証を取得しています。
ワインの味わいは風味が派手過ぎず、身体にスッとなじむようなもの。日本食に精通したパスカル氏自身が、「和食との相性が素晴らしい」とおすすめしています。曰くサンセールのワインはスズキなどの白身魚やエビ、ウニなどに。プイィ・フュメのワインはマグロなどの赤身魚に合うといいます。
《このワインについて》
ふわっと広がるやさしい柑橘系のアロマが魅力。
レモンやゆずなどのフルーツに、火打石のようなニュアンスも感じます。ソーヴィニヨン・ブランでつくるので酸味は高いのですが、口当たりはやわらかいもの。ピュアな果実味がふんわり広がります。透明感のある味わいを上品な酸味がキュっと引き締めます。
Sancerre Pascal Jolivet