《このワインについて》
ボルドーワインは手頃なほど、カベルネ・ソーヴィニヨンよりもメルローが多い傾向にあります。メルローの方が熟しやすく、比べるなら安定して高い品質のワインをつくれるからでしょう。
そう考えるとこのワインはちょっと珍しい。1000円台半ばの手頃な価格なのに、カベルネ・ソーヴィニヨンが80%と高い比率なのです。
味わいの特徴は渋味に表れます。カベルネ・ソーヴィニヨンの上品な酸味と豊富なタンニンは、食事のお供として最適。油脂とくっついて洗い流し、口の中をさっぱりさせてくれる効果があるからです。
この価格帯の赤ワインは、万人受けを狙って渋味控えめにつくるものも多いです。その中で伝統的なボルドーのスタイルを守っていると言えるでしょう。
《テイスティングノート》
ラズベリーやプラムのような熟したベリーの香り。口当たりはどしっと重たいものではなく、適度な濃さでスムース。最初少し酸っぱさが目立つようなら、温度を上げて空気に触れさせてみましょう。ふくよかさが増してくるはずです。
Chateau Lamothe Castera