《テイスティングノート》
わずかに控えめになったカシスやブラックベリーの果実香と、茶色いスパイスのアロマ。口に含めば適度に落ち着いた果実味とともに、フォン・ド・ヴォーのようなうま味が広がります。サンジョヴェーゼらしい適度な渋味とキレの良さがあり、2000円前後とは思えない高級感。
手軽につくる普段の夕食ではなく、週末に時間をかけてつくるちょっとオシャレな料理と一緒に飲みたい味わいです。試飲して食べたくなったのは、ビーフ・シチューやビーフ100%のハンバーグ。適度な甘味とうま味を感じ、油脂をサッパリさせたいような料理に活躍するでしょう。
《生産者について》
カンポ アイ レッチはトスカーナの中でもトップクラスの銘醸地、「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」の造り手です。元々の家庭雑貨の輸入や輸出の仕事からワイン造りに転身した異色の経歴の持ち主で、モンタルチーノや付近のモンテクッコ、沿岸部のマレンマから徐々に畑を購入、契約を行い、今では大規模な生産者へと成長しました。このような規模でも消費者が求める味わい、市場に受け入れられる味わいを大切に考えており、ブレンドには必ず立ち会います。
Lupaia Toscano Campo Ai Lecci