《テイスティングノート》
豊かに立ち上る香りのボリュームは、やはり手頃なワインとは大きく違います。熟したプラムやブルーベリーに、アニスやコーヒーのような複雑な香ばしさ。上級ワインらしいある程度のタンニンの量はあるのですが、非常に細かいことと豊かな果実味に覆われているゆえ、あまり厳しくは感じません。風味の濃密さと余韻の長さは2000円前後のワインとはまさに「別格」。小難しいこと抜きに「高級なワインを飲んでいる満足感」を与えてくれます。
《このワインについて》
リオハと並ぶスペインきっての銘醸地、プリオラート。非常に乾燥した急斜面の厳しい地形で、農作業があまりに大変なため打ち捨てられてしまったブドウ畑が多くあったほど。しかし「リコレリャ」と呼ばれる珍しい粘板岩土壌があることから、世界に類を見ない力強さと上品さを持ったワインを生み出すと言われています。
このワインに使用するカリニャンとガルナッチャ・ティンタは、それぞれ平均樹齢30年ほどです。
《生産者について》
トーレスは150年以上の歴史を持つスペインの名門ワイナリー。英国のドリンクス・インターナショナル誌が選ぶ2024年の「世界で最も賞賛されるワインブランド」にて、見事世界第1位に輝きました。スペイン各地でワインをつくるほか、アメリカやチリにも進出しています。
Salmos Torres