《このワインについて》
ここ5年、10年ほどで日本ワインの品質はかなり向上しました。ほぼ日本中でワインがつくられ、様々な品種で美味しいものが見つかります。
ただしまだ歴史の浅いワイナリーが多いこともあり、10年後、20年後が楽しみになるような熟成ポテンシャルを持つものは稀です。この「穂坂日之城 カベルネ&メルロー 遅摘み」は、そんな稀有な1本。
同じ「日之城」シリーズの中でもタンニンの豊富さが一段違います。既に美味しく飲めるのですが、少なくともこの先10年はいい状態を続けるでしょう。熟成ワインの風味が好きな方には、20年先の状態でもおすすめできます。
このヴィンテージに思い入れや大切な出来事があり、将来それを振り返りたい。それを日本ワインで楽しみたい。そんな方にとってまたとない1本です。
《テイスティングノート》
鉛筆の芯やスギ、ブラックベリーのようなボルドーワイン的なアロマ。新樽100%で熟成されているにも関わらず甘いニュアンスは目立たず、端正で引き締まったスタイルです。かみしめるような豊富なタンニンを持つので、今飲むのであれば時間をかけるか、噛み応えのあるブロック肉の料理と一緒に楽しみたいところ。「日本ワインの品質もここまで来たか」と思わせてくれるでしょう。
《生産者について》
マルスワインは、焼酎やウイスキーのメーカーとして老舗の本坊酒造のワイン部門としてスタート。産地違いで飲み比べできる日本ワインを、1000円台からリーズナブルにそろえているのが魅力です。
生産量の大半は近隣の契約農家からの購入ブドウでつくりますが、トップレンジは自社畑から作ります。それが穂坂地区にある「穂坂日之城農場」です。
Hosaka Hinoshiro Cabernet Merlot Late Harvest Chateau Mars