《このワインについて》
「シャトー安曇野」という名前が示す通り、ボルドーワインに倣ったスタイル。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にメルローとカベルネ・フランをブレンドすることで、味わいの複雑さと安定性があります。
長野県安曇野市の恵まれた栽培環境を反映した、日本ワインにはなかなかない力強さを持った味わいに仕上がっています。ボルドー品種ならではの硬質なタンニンがあるため、高い熟成能力を持ちます。高級ボルドーワインほどの厳しさはないので今から十分楽しめますが、数年、十数年と寝かせても十分美味しく飲めるでしょう。このヴィンテージに思い入れがある日本ワイン好きの方にとっては、なかなか替えの効かないワインであるはずです。
《テイスティングノート》
熟したベリー系フルーツが密度をもって香り、樽熟成に由来するコーヒーやチョコレートのニュアンスも感じます。スパイスや杉のニュアンスも感じるあたり、まさに「まるで本格ボルドー」。しっかりと歯茎を引っ張るタンニンがあるので、オージービーフのステーキや牛肉の赤ワイン煮込みのような食べ応えのある肉料理にピッタリです。
《生産者について》
民事再生中だった旧「安曇野ワイン」を、樫山工業の樫山宏氏が子会社に収め、再生事業に乗り出したのがこのワイナリーのスタートです。「安曇野」というブランド力に勝機を見出し、観光ワイナリーを目指していると言います。景観のいいテラス席を備え、試飲もできるワインショップを併設したワイナリーは、多くのワインファンを魅了しています。
醸造責任者である戸川氏は、もともとマンズワインで工場長を務めた人物。ボルドー品種を中心として甘口を含め様々なタイプのワインをつくっています。
Chateau Azumino Special Reserve