《アルバリーニョについて》
アルバリーニョは近年注目が高まっている、スペイン西部の土着品種です。
リアスバイシャスの海辺で栽培されるこのワインは、果皮が厚くカビ病に耐性があり、温暖な気候でも酸味をよくキープできると評判なのです。それもあってカリフォルニアやニュージーランド、日本などでもたまに見かけるようになってきましたが、高い。特にカリフォルニアなどは5000円を超えるものも少なくありません。そうなると「物珍しいだけで、リアスバイシャスの方が安くて美味しいのでは?」と思ってしまいます。
それに対しこのワインは、本家と比べてもエントリークラスとして同程度の価格。しかもその特徴に違いがあるとなれば、一度比べてみたくなりませんか?
《テイスティングノート》
アルバリーニョの特徴香の一つは白桃のような有核果実と言われ、このワインにもしっかり感じます。リアスバイシャスと比べると、柑橘系の風味が控えめでしょうか。一番の違いはミネラル感。海辺であるがゆえ、塩風を受けてワインも塩味に似たミネラル感がありあす。ニュートン・ジョンソンの方は、どちらかというと鉱物的。河原の丸く小さな石のような印象を受けます。
南アにおいてアルバリーニョはマイナーどころか、10年前にニュートン・ジョンソンが植えたのが初めて。なので「南アのアルバリーニョは・・・」という話ができるまでにはまだ時間がかかりますが、現時点でも比べる楽しさは十分です。
《生産者について》
ハミルトン・ラッセルで有名な冷涼な銘醸地ウォーカー・ベイに1985年設立にした家族経営の醸造所。ピノ・ノワール、シャルドネの銘醸地として知られるヘンメル・エン・アーデ・ヴァレーを中心に、ブドウ栽培に重きを置きテロワールが現れた極めて高品質なブドウから素晴らしい品質のワインを生み出します。生産されるワインは、どのアイテムも質にこだわり少量生産。このため、日本に入ってくるワインの数も毎年決まっており、問い合わせの絶えない人気ブランドです。
Newton Johnson Albarino