《生産者について》
テヌータ・ルーチェは、人呼んで「オーパス・ツー」。トスカーナの名門マルケージ・ディ・フレスコバルディのヴィットリオ・フレスコバルディ氏と、カリフォルニアワインの父ロバート・モンダヴィ氏という20世紀を代表する2人のワイン醸造家によって設立されたワイナリーだから。いわば「イタリア版オーパス・ワン」だからというわけです。フレスコバルディ家は、総耕作地1000haに渡る9軒のワイナリーを所有し、700年という歴史を誇るトスカーナの名門。モンダヴィ氏は、カリフォルニアでオーパス・ワンを大成功させた天才醸造家です。
《このワインについて》
「イタリアの地で、歴史に残る偉大なワインを作りたい」というモンダヴィ氏の情熱に共感したフレスコバルディ氏が舞台に選んだのは、トスカーナ州でも屈指のワイン産地モンタルチーノ。醸造を担当した2人の息子たちは、トスカーナのアイデンティティであるサンジョヴェーゼを活かしたブレンドを追求しました。当時カベルネ・ソーヴィニヨン主体のスーパータスカンが全盛期を迎える中で、史上初、サンジョヴェーゼとメルロをブレンドした「ルーチェ」が誕生したのです。「光」を意味するルーチェのワインは、偉大なスーパータスカンとして今なお輝き続けています。
【パーカーポイント93点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年3月のレビュー]
重厚だが美しいデザインのボトルに詰められたテヌータ・ルーチェ 2019 ルーチェ・デッラ・ヴィーテは、サンジョヴェーゼとメルローのブレンド。このワインはそれ自体がイタリアを象徴するワインであり、毎年、毎年、非常に汎用性が高く、好感が持てることを証明している。このヴィンテージで私が最も懸念しているのは、15%という強力なアルコール度数で、すでに骨太なトスカーナ・ブレンドにさらに力強さを加えている。ブーケはダークフルーツ、チェリー、そしてバリック熟成による香ばしいオークのスパイスとタバコの香りに包まれている。
[Monica Larnerによる試飲 飲み頃予想2023-2038年]
Luce