《このワインについて》
ファルツを代表する畑の一つである、フォルスター村のウンゲホイヤー。VDPが認定する特級畑(グロース・ラーゲ)からこのワインはつくられます。
特徴は香りの面でも味わいの面でも存在感が桁違いなこと。ドイツの高級リースリングは、若いうちは繊細で酸味が高く真価を感じにくいこともあります。このワインももちろん多少の硬さはあるのですが、既に複雑な香りが豊かに立ち上ってきます。柑橘類の風味に鉱物的な香り。酸が高く塩味系のミネラルを持ちますが決してとげとげしくなく、厚みのある滑らかな口当たりが味わいを包みます。
これはリースリングとしては珍しく、30%の新樽を含む500Lのフレンチオークで熟成しているからでしょう。樽熟成の効果が、この若いのに柔らかい口当たりにつながっています。
このボリューム感は、ワインを冷やしすぎず赤ワインくらいの温度で楽しむのがおすすめです。
《生産者について》
フォン・ウィニングが居を構えるファルツ。ドイツで2番目に広く畑があり、そして一番多くリースリングを栽培している産地です。
ただし最高品質ではありません。ラインガウやモーゼルのような南向きの急斜面に広がるスレート土壌の畑というものはファルツにはなく、石灰質や砂岩、玄武岩などの土壌。
質より量のワインも多く作られてはいますが、このフォン・ウィニング醸造所の品質追及は別格です。
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