《生産者について》
モレ・サン・ドニ村に本拠地を構えるドメーヌ・シュミットのワインが、2024年に日本初入荷しました。
当主ウィリアム・シュミット氏はフランソワ・ラマルシュで5年、モンジャール・ミュニュレで15年と修業というより本格的に働き経験を積んで、2006年に独立。畑は妻の実家から受け継いだもので、合計8ha所有しています。現在はドメーヌ・ビシュロンで修業して戻った息子マチュー氏とともにドメーヌを営んでいます。
《ドメーヌの味筋》
日本に入荷する際の試飲会に参加してきました。2020-2022VTが混在していましたが、総じて果実の凝縮感は高め。しっかり熟した肉厚なベリー系フルーツを思わせる、ジューシーでしなやかな果実味を感じました。
赤ワインは完全に除梗するスタイル。新樽は使いますが比率は低めで、ワインの味わいにはあまり感じません。総じて丁寧にブドウを育てているのが伝わってくる優秀なワインで、それでいて価格は決して高くはありません。格安とは言いませんが、大きくないドメーヌとしてはやや手頃と言えるでしょう。
《テイスティングノート》
アメリカンチェリーやクランベリーのようなよく熟した果実香と、それとよくバランスをとるクリーンな酸味。口当たりにも弱々しさは皆無で充実感があります。「ブルゴーニュ」ということを抜きに、この価格のピノ・ノワールとして十分満足できるクオリティです。
Bourgogne Pinot Noir Domaine Schmitt