《このブランドについて》
フォーチュネート・サンはハンドレッド・エーカーが新たに展開するブランド。セカンドワインというわけではありません。
2-4代目の家族経営のブドウ栽培家の畑を100以上見て回った結果、「素晴らしい畑なのに大手ワイナリーのワインに混ぜられて個性が表現できていない。もったいない」と感じました。
「自分にこの畑を管理させてほしい。ハンドレッド・エーカーのクオリティーで栽培させてほしい」と頼み込み、畑を借りることに成功。そうしてカベルネ・ソーヴィニヨン100%にこだわらずナパ・ヴァレーの最高の畑を掘り起こすのが、このプロジェクトの目的です。
通常ナパでは、1エーカー当たりの栽培コストは、人件費などを含め年間約1.5万ドルだそうです。それをハンドレッド・エーカーでは6万ドルもかけて丁寧に栽培されます。それゆえの最高品質のブドウから、完璧に整って透明感のあるワインが生まれるのです。
《このワインについて》
ブランドで最も手頃でありながら、ジェイソン・ウッドブリッジの完璧主義がきっちり表れているこのカベルネ。エチケットには毎年違う名言が書かれています。
2019年ヴィンテージはアメリカの哲学者であるラルフ・ウォルド・エマーソンです。
《テイスティングノート》
ハンドレッド・エーカーの味筋は、決してビッグでパワフル、豪快なものではありません。端正で適度に控えめ。ボルドー好きも満足させるような美しい酸味と、それでいながら長く続く余韻と存在感を持つものです。
口の中から鼻を抜けていくアロマのボリュームが、本家「ハンドレッド・エーカー」との違いでしょうか。
好みの分からない相手に対してともかくワインの味で圧倒したいとき、私ならこのワインを選択します。
Fortunate Son The Dreamer Cabernet Sauvignon Napa Valley