《生産者について》
元航空パイロットのディエゴ・モリナーリ氏が、あふれる情熱とビオンディ・サンティで学んだワインづくりをもって品質を高めたチェルバイオーナ。1981年のリリース依頼、伝統を重んじるつくりでその評価を高めます。年産量2万本という少なさから「カルト・ブルネッロ」などと呼ばれることも。
健康面での事情によりディエゴは2014年にワイナリーを売却。2015年からは投資家のゲイリー・リーチェル氏とワインコンサルタントのマシュー・フィオレッティ氏の体制となります。2017年にはジャーナリストや評価誌に対し、「我々のワインに対してスコアやレビューをつけることを一切禁止する」と宣言。誰かの評価を必要としない孤高のスタイルを貫いています。
《このワインについて》
既存の枠組みにとらわれず、複数のヴィンテージをブレンドしてつくるこのワイン。VdT(ヴィーノ・ダ・ターヴォラ)というイタリアワイン法の区分では最下級に分類されますが、それは決してワインの品質が低いことを意味しません。
ベースヴィンテージは2019年と2020年ですが、同じ表記でも輸入されるロットによって大きく味わいが違うといいます。それゆえの「-2」です。
チェリーやベリーの香りに交じって土のニュアンス。価格の割に奥行のある風味を持ち、スムースな口当たり。チェルバイオーナの哲学の片りんを感じさせてくれます。
Cerbaiona Rosso