《生産者について》
「シャブリのグレート・バリュー・ワイン」ワインアドヴォケイト誌によってそう評価されているのが、セバスチャン・クリストフがつくるシャブリです。
彼がつくるシャブリは80-90%が輸出されます。残りもほとんどホテルに出荷されるので、フランス国内ではほとんど見かけないのだとか。それだけ輸出できるのは国際市場で競争力のある味と価格だからです。
1999年に祖父から受け継いだわずか0.6haの畑でスタート。そこからどんどん畑を拡大し、1級畑「フルショーム」をはじめ35haまで拡大しています。しかしそれでも「大規模生産者」というには小さすぎます。決してスケールメリットが大きいわけではないのにスタンダードが3000円台のこの価格。非常にお買い得といえます。
もちろん安かろう悪かろうではありません。品質に対する一つのこだわりが樹齢。どうしても品質が低くなる若木のブドウ。通常は植え替えなどで植樹してから3-4年してワインに使い始めます。セバスチャンはそれを樹齢が8年になるまではネゴシアンに売却してしまうのです。それゆえスタンダードの「シャブリ」の品質ですら安定しているのです。
醸造はステンレスタンクを基本とし、上級クラスは部分的に樽熟成を行っています。
《テイスティングノート》
レモン、白桃、火打石、白い花がよく調和したアロマが繊細に広がります。口に含むとフレッシュかつ柔らかな果実味がじわじわと広がっていき、中心にピンと背筋が伸びるような酸味。緊張感のあるミネラルをともなって上品な余韻で消えていきます。
Chablis Sebastien Christophe