《このワインについて》
「Mise en Place」フランス語で「すべてをその場所に」という意味の名前をつけられたこのワイン。本来は料理において使われる言葉だそうで、ブドウ畑とワイナリー、栽培と醸造両面における下準備の勤勉さを表してつけられたといいます。
このワインの見どころは何といってもその畑。ナパ・ヴァレーの中でも特に銘醸地として名高いオークヴィルA.V.A.にある、ヴァイポーニ・ヴィンヤードとホルムズ・ヴィンヤードの2か所からつくります。
ヴァイポーニ・ヴィンヤードはオークヴィルの東側に位置し、その隣はスクリーミング・イーグルです。1本50万円以上で取引されるカベルネの畑の隣!
ホルムズ・ヴィンヤードはオークヴィルの西側。近くには「ナパ・ヴァレーのグラン・クリュ」ともいうべきト・カロンヴィンヤードがあります。
優雅な香りと熟度の高い果実味を支える立体的な酸味に、このブドウの育ちの良さが感じられます。
《生産者について》
「このワインはまさにナパワインのテキストブックだわ!」作り手が持つナパワインのイメージを、的確に表現したその味わい…設立者のひとりであるスーザン・ペイの漏らした感想が、ワイナリー名の由来となりました。
この生産者は自分たちのテイスティングルームやワイナリー施設を持っていません。ナパの地で施設を持つには多額の資金が必要で、それだけお金を掛けるなら、より良い樽を購入するなど、ワイン造りの道具に使いたいとの考えに基づいてのことです。
《テイスティングノート》
ブラックカラントやプラム、ダークチョコレート、ベーキングスパイスのようなアロマ。熟したタンニンが味わいに骨格をもたらしており、美しい酸味が全体を引き締まった印象にしています。力強さよりも抑制された端正な味わいを目指してつくられています。アタックが強いものではありませんが、驚くほど余韻が伸びます。
Textbook Cabernet Sauvignon Mise en Place