《安くて美味しいピノ・ノワールを求めて》
ピノ・ノワールは赤ワインの中でトップクラスに人気のある品種。でも普段飲み価格ではなかなか納得できるものが見つからない品種でもあります。
その最大の生産地であるブルゴーニュは、世界的な需要の高まりと2021年の凶作を経て供給が不安定。スタンダードクラスである「ブルゴーニュ・ルージュ」ですら、3000円で飲める銘柄が随分少なくなってしまいました。
畑の取引価格が高くなり、人気のある生産者でもおいそれとは生産量を増やせません。
共にブルゴーニュワインの生産者であるダヴィド・デュヴァンとメゾン・ルイ・マックス。コンサルタントとして関係のあった両者がコラボレーションして「安くて美味しいピノ・ノワール」の需要に応えるべく生み出したのがこのワインです。
温暖なラングドックの中でも冷涼な畑を見つけ、ブルゴーニュに似た粘土石灰質の畑から上品さを持つワインを造ります。
《テイスティングノート》
赤や黒のベリー系の香りがチャーミングに広がります。気難しさがありません。ブルゴーニュグラスを使うなら大きすぎないものを。もしくは白ワイングラスがいいでしょう。
きちんとピノ・ノワールの上品な香りが表現されながらも、ラングドックゆえの熟した果実味があり、コンパクトにまとまっています。決して「3000円以上の味がする」とは言いませんが、2000円くらいのワインとして背伸びしない十分な完成度です。
Pinot Noir Louis Max & David Duband