《生産者について》
ジャン・リケール氏は「メゾン・ヴェルジェ」や「ドメーヌ・リケール」の創設者。白地に赤茶色のラインで描かれたラベルは、購入ブドウでつくる「メゾン・リケール」の作品です。
彼と妻のレジーヌが目指したのは、商業的なワインではなく自分たちが食事の時に飲みたいワイン。ブルゴーニュの生産者が同時にジュラ地方のワインをつくっているのは珍しいケースですが、「食事を最大限に引き立てるワインを」という方針に沿ったものなのでしょう。確かにヴァン・ジョーヌに代表されるジュラの個性的なワインは、ブルゴーニュワインでは替えがききません。
2013年、ジャン・リケール氏は自社畑とネゴシアン事業を、共に働いてきたフローラン・ルーヴに引き継ぎました。
《このワインについて》
樹齢約50年の古木からつくられます。自然酵母を用いてオークの新樽発酵・18か月熟成。澱引きやバトナージュは行わず、無濾過・無成長で瓶詰します。1樽のみの生産です。
《2020 ヴィンテージ情報》
2020 年は、早熟なヴィンテージとして報告されています。暖冬で平年より高い気温を記録し、萌芽が早まりました。
5 月に入ると早朝に霜が降りましたが、湿度が低かったため、大きな影響はありませんでした。5 月 14 日以降、気温は上昇し続け、この年最初の開花が見られました。その後も暑さは続き、全体的にブドウの生育速度が落ちることはありませんでしたが、局地的な雷雨の影響を受けた地域では、ブドウの生育が遅れ、成熟度合にばらつきがみられました。収穫は、最も早いところでは 8 月 12 日から開始され、9 月中旬まで続きました。2020 年の白は、芳醇なアロマを伴う快活でエレガントなスタイルに仕上がっています。
Corton Charlemagne Grand Cru Vieilles Vignes Maison Rijckaert